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LOWPOP LTD. / HYPER LACK

ローポップリミテッド / ハイパーラック



SCREAMIN YOUR GUITAR

ビルディングの裾に突っ立って
煙草をそっと踏みにじっていた
僕らはそう 何も無かったんだ
言いたいことだって うまく言えなくて

突きとばしたい  ふざけた俺を
振り下ろした  5弦切れた

瞬きしてた  って君はうそぶいた
大事な言葉も 全部忘れていった
思いたいことを探してばかりで
僕らは本当 何も無かった

夏の風景を思い出そうと
止まった足に気付いた
君はいつも僕よりずっと聡明な目をしていて
僕はノートを使い切らずに
いつしか冬が来ていた
風を裂いた光の粒が僕らを粉々にした

感じたかった気持ちはどこか
僕らの知らない場所へ
思いたかった思いはいつか
僕らに見えない場所で

YOUR SPINE (UNTIL IT WAVES)

この感じすべて言い表しようがなくて
どうにかして笑う
日々を追いやるために

言い訳するための言葉すらなくて
無駄にしてきたことに何も思ってもいなくて

失って気付いた
それを取り戻すすべも知らないこと
無駄にして気付いた
諦めるすべも知らないこと

俺には何もないってことはわかっても
どうするべきなのかはわからなくて

何か言いたい どうにかして なんとかして
すべて言いたい あらゆる場所で みんなに
君の背骨が疼くまで

倦怠はどこまで生活を蝕んで

HYPER LACK 2

遠く離れて無為の日々を過ごして
ベッドの中で半分死んでる
素晴らしい今日  おれは独り
すべて孤独で  みんな孤独で
曖昧なんかねえ
悲しみは君を連れてったまま
全然うまく言えなくて
おれも連れてかれそうで
悲しみは壊れっぱなしで

言ってんだろ
おれが言いたいのは って
おれが言いたいのは って
ぜんぶもういいよって

聞いててよ
おれが言いたいのは って
おれが言いたいのは って
全部もう大丈夫って

どこで何をしくじった?

MINOR THREAD

大切な思い出を失ってゆく季節に
心のどこかにしまっておくうちに
どこにしまったか忘れてしまった
薄れてく記憶 色褪せる感覚
僕らは健忘症の生き物だ
些細な糧を忘れて生きてゆく
あなたが僕に投げかけた言葉も
いずれは光の粒になって消える
どこまで覚えていられるだろう
あなたの言葉 歌いかた 咳のしかた
すべて形にしたかった

風を裂いて夏が行く
揺らして見えた
ころがして消えた

僕を裂いて夏が行く
くゆらして見えた
誤魔化して消えた

夏はみじかくて
夜はみじかくて
僕らを置いていくよ
約束もできないよ
ぼくらは何処へいくんだろう
ぼくらは何をしてんだろう
帰り道は無いよ
有ってもみえないよ

SUPER ENOUGH

きみを追いかけてさ そのドア叩いてさ
虚しさの海で 朝焼け青くて
水を飲み干して タオルをかぶって
ぜんぶ怖くてさ 何もできなくてさ

夕焼けねむくてさ 紫陽花が死んでさ
まどろみのなかで きみが突っ立ってた
何故か寂しくて きみの手握って
みんなやさしくてさ 何もできなくてさ

な み だ を
か く し て
き み の て
に ぎ る よ

HYPER LACK

きみは目をつむって何かを祈っている

きみは光だってそれを僕は知っている

僕は目をつむって寂しさに耐えてる

きみは独りだってそれを僕は知っている

TEENAGE RESURRECTION

明日を恐れて毛布にくるまった
君のために何を言うか考えた
僕らの前に横たわる現実は
やりきれないほどに灰色だったんだ

他人の目のなかの自分を葬った
諦めたことばかりを思い出した
僕らの前に横たわる現実は
やりきれないほどに退屈だったんだ

画面の中で男が「真実を握りしめたい」と
身体を曲げてがなっていた
僕は耳を塞いでいる
言葉にならないことを叫ぶ
信じたいのは自分だって
知らないふりをするなよ
見て見ぬ振りをするなよ

「明日また」ってそこで分かつ
何か知らず  僕ら遠く

POGO in my head

死に絶えた目線の先には
いつもめちゃくちゃなことばかりで
冷めたパンクロックは
僕らの屍を抱きしめて

そう言った

何処へでも行けるから決して
目を背けないで欲しいと言う
返す踵なんて無いし
あらすじなんて最初から無え

そう言った
ステップを踏んで

不透明な時間さえないまぜにしたくて
張り詰めていて
はちきれそうで
甘く透き通った諦めは
ゆるやかに深まってゆく

SALINGE

僕らの何かは終わった
あとにただ残ったものは  蝉の声
歩き出したときにはもう
夕闇が街を追いすがって
甘く焦げた空は透き通って
僕はまた今日も死にたくなって

限りなく青い感じを
拭い去りたくはなかった  この先も
世の中のすべてはもう
僕を置き去りにするようで
印象だけは枯れずに残って
飲めない水が瞳をつたって

なんとなく気がまぎれて
けだるさがまた訪れ  ぼくがいる
きみだってそう思っていて
その髪は風に揺れていて
ぼくはきみと話がしたい
きみの話を聞いてみたい

ぼくは走り疲れた身体を横たえ
片目できみが走る姿を追っていたくて
いつかはあの場所で
















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